2010年 医療保険改訂
いよいよ今年も医療保険の改訂が出ましたね。片麻痺をお持ちの方に関係する部分を解説しておきます。
・まず、脳血管リハⅠという疾患別のリハビリ料が少し上がりました(235→245点)。対象者の方には負担が少し増えますが、リハビリを扱う施設としては「脳卒中に重点的に力を注ごう」という体制が期待できます。一方で外来の運動器リハが下がりました。
・発病180日の日数制限はそのままですが、月に13単位までは除外規定(失語や認知障害を有する)に該当する人でなくてもリハビリを受けられるという制度は、介護保険の短時間の通所リハビリの導入が今ひとつ進んでいないので、まだしばらく継続しそうです。
・回復期リハビリテーション病棟Ⅰの点数が上がりました(1690→1720点)。その代わり重傷の方を3割(今までは2割)受け入れることが義務となります。
・また、回復期リハビリテーション病棟には「休日リハビリテーション提供加算(新設60点)」という加算点数がついたので365日リハビリテーションをする施設が増えるでしょう。
・同時に「リハビリテーション充実加算(一日に平均6単位以上のリハを提供/新設40点)という加算もついたので、回復期リハビリテーション病棟を持っている施設はPT・OTを多く雇ってリハビリテーションを充実させようとするでしょう。
※量が多ければ良いとは思いませんが6単位(2時間)までは量が多いほど回復が良いというデーターもありますので少ないよりは良いと思っています。また、どれも対象者の方のご負担が増えることですので一概に良かったとは言えませんが、脳卒中リハビリの体制が充実する方向に向かうという意味では進歩であると評価もできます。
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